こんにちは。ロードバイク経験5年、平日はズイフト、休日は実走で練習、時にはレースにエントリーしている50代のサラリーマンです。
レースでは入賞できるほどの実績は無く大体中くらいの順位ですが、レースの楽しさは体験できていて、成績が良くなるよう日々精進しています。
また時には綺麗な景色を見ながら楽しくツーリングに行くこともあります。
私は54歳からロードバイクを始めました。
私と同じようにロードバイクを始めようと考えている50代の方へ、練習すれば1年でレースを楽しめるようになります。
レースにエントリーしなくても十分にロードバイクを楽しむことも出来ます。
そんな50代からロードバイクを始めようとしている方々へ、知っておきたいこと、始め方、練習方法、楽しみ方などを私の経験を元にお伝えします。
ここでは、ロードバイクを始める際に、ロードバイクの他にも必要になるものを紹介します。
最初に述べておきますが、全て新品で購入した場合は合計で20万円弱の投資が必要になります。
非常に高価ですが、ロードバイクでツーリングやレースを楽しむためには確実に必要になるものです。
価格を抑えるために模造品などを購入することもできますが、私の経験上、模造品を購入すると後悔することになります。
どうしても性能面を考えるとメーカー品の方が良いので結局買い替えることになってしまうからです。
どうしても投資を抑えたいのであればメルカリなどでメーカー品を安く購入することをおススメします。
ペダル、ビンディング
ロードバイクを購入するとペダルは付いていません。
というのは、ビンディングでペダルとシューズが固定できるようになっていて、このビンディングはメーカーによって形状が違うからです。
どのメーカーのビンディングを使うかによってそれに合う同じメーカーのペダルが必要になるためです。
最もメジャーなのはシマノのビンディング(SPD-SL)です。
その他、LOOK、TIMEなどがありますが初心者はシマノを購入することをおススメします。
市場に多く出回っているので購入し易いこと、例えば仲間のロードバイクにちょっと試乗させてもらうような時も同じペダルであればすぐに乗ることができます。
シマノのビンディングは、105、アルテグラ、デュラエースの順番にグレードが高くなっています。
デュラエースはプロも使用していますが、初心者は105で十分です。中上級者も普通に使用しています。
シマノのSPDという選択肢もありますが、こちらはSPD-SLに比べて固定力が弱く外れ易いのでレースには不向きです。
但し、SPD-SLよりも歩行し易いのでロングツーリングで歩行も兼ねる場合やマウンテンバイク、グラベルバイクなど悪路を走る場合などによく使用します。
最初からビンディングタイプのペダルはちょっと怖いと思う方はフラットタイプのペダルを購入することもOKですが、いずれはスキルUPしたいと考えているのであれば最初からビンディングタイプにしましょう。早い段階でビンディングに慣れてしまう方が得策です。
私の経験ですが、始めてビンディング(SPDタイプでした)を付けて走り出した時、非常に違和感を感じたことを覚えています。すごく内またになっている気がしました。すぐに止まってシューズを脱いでビンディングが斜めに振れて固定されていないか確認しましたが真っすぐに固定されていました。
改めて走りながら自分の足を見てみたら、ちゃんとつま先が真っすぐに向いた状態で足を回せていました。
ロードバイクに乗る前に何年かクロスバイクに乗っていましたがフラットペダルを使っていました。
知らず知らずのうちにガニ股で足を回す癖が付いていたようです。
すぐに慣れてガニ股癖は直りましたが、ペダリングスキルを向上させるためにもビンディングは必須ですね。
シューズ
SPD-SLタイプとSPDタイプに分かれます。
ペダルの項目で述べた通り、SPD-SLタイプを購入しましょう。
更に、靴底部分がカーボンと樹脂があります。
カーボンは硬いためペダルを踏む力が逃げずペダリング効率が良いので中上級者が良く使用しています(私も愛用しています)。
但し、力が逃げない分、足への負担が大きくなって疲れ易くなります。また、ポジションが合っていないと足に余計な負荷がかかりますので注意しましょう。
逆に樹脂の方が疲れにくくなりますがその分力がペダルに伝わりにくくなります。
初心者はポジションが決まっていないことと、カーボンは価格も高くなりますので最初は樹脂が良いです。シューズは消耗品なのでいずれは買い替える時がきます。
上達したらカーボン製を購入しましょう。
シューズも多くのメーカーがあり、デザイン、色は好みで選んで良いですが、足の形に合うものを選びましょう。合わないと当たっている部分に痛みが出ますので注意してください。
量販店などで試着してみて当たり具合を確認してからネットで安く購入することをおススメします。
メーカーのおススメはやっぱりシマノですね。
日本人の足に合わせて設計されているので履き易く、プロも愛用しているので品質も性能も安心です。
サイクルコンピューター
ロードバイクはさまざまなデータを取って見ることができます。
速度、距離、走行時間、獲得標高、パワー、ケイデンス、心拍など。
これらのデータを取ることで現時点の自分の実力、練習の負荷状況などを見ることができます。
データから実力が上がってきたか、練習量をもっと増やせるかなど判断することができます。
これらのデータを取るための道具がサイクルコンピューター、ケイデンスセンサー、速度センサー、パワーメーターです。
全て揃えるのが理想ですが、高価なので最初はサイクルコンピューター、ケイデンスセンサー、速度センサーをおススメします。(初心者のうちはパワーメーターまで無くて良いです)。
サイクルコンピューターはガーミンかヤフー、パイオニアがメジャーどころで、どれを選んでも機能は同程度と考えてください。
最も良く使われているのはガーミンです。
私もガーミンを使っています。
各社ハイエンドクラスのものはナビゲーション機能が付いていて画面もカラーで見易く機能も充実(トレーニングモード、アプリでスマホと連動など)しています。
迷ったらガーミンをおススメします。
ライト(前後)
夜に走行、昼でもトンネルを走行する際、必要になります。
また、フロントは白色または淡黄色、リアは赤と道路交通法で決められています。
特に夜に走行する際、車からの視認性の良さ、安全確保の面でできる限り明るいものを購入することをおススメします。
メジャーなのはキャットアイです。
私もキャットアイを使っています。
最低でも400ルーメン以上の物を購入しましょう。
私も最初は400ルーメンを購入しましたがもっと明るいものが欲しくなり結局800ルーメンも購入しました。
同じルーメンであればどのメーカーでも性能上に差は無いので最終的にはデザインの好みと価格で決めましょう。
空気入れ
タイヤの空気圧は自分で管理することになります。
乗っても乗らなくてもタイヤの空気圧はほんの少しずつですが低下してきますので、乗る前に必ず空気圧をチェックして下がっていたら空気を補充する必要があります。
また、空気圧によって乗り心地、転がり抵抗が変わります。タイヤメーカーの推奨する適正な空気圧を常に保つよう定期的にチェックして管理する必要がありますので必ず購入しましょう。
空気圧が分かるゲージが付いたものであればどこのメーカーのものを購入しても良いです。
メジャーなのはトピーク、パナレーサーです。
私はトピークを使っています。
鍵
必ず購入しましょう。
ロードバイクは常に盗難のリスクを抱えています。
走りに行くとちょっとコンビニで買い物、トイレ、食事などで駐輪場やバイクラックに置いておくシチュエーションが出てきます。ちょっとの時間でも必ず鍵をかけるようにしましょう。
ロードバイクは片手で簡単に持ち上げて持っていくことができますので盗難され易いです。
高価なロードバイクを盗まれたらショックですよね。
盗難された実例は多数あり、私のロードバイク仲間、私も盗難されたことがあります。
サイクルコンピューターも簡単に外すことができますのでロードバイクから離れる際は外して持ち歩くようにしましょう。
鍵は出来る限りワイヤーが太い方が安全ですが、その分かさばって持ち運びが不便になるのでツールボックスやサドルバッグに入るものでできる限り頑丈なものを選びましょう。
長さもできる限り長い方が良いです。
前後ホイールとフレームにからめて、更に地面や建物などに固定されている柱、パイプ、自転車ラックなどにもからめますので長い方が使い易いです。
携帯工具・ツールケース
携帯用の六角レンチです。
これがあればちょっとしたトラブルに対処することができます。
日常のメンテナンス、チェックをしていても出先で何等かネジが緩むことがあるかもしれません。
私の場合は、ハンドルを固定しているネジが緩んだり、乗りながらサドルの高さ微調整したり、コケてブラケットがずれたり、ボトルケージを固定しているネジがゆるんだりしたことがあります。
また、普段メンテナンスする時も使います。
いろいろなメーカーから多種多様ラインナップしていますので、使いやすいと思うものを購入しましょう。
パンク修理セット(携帯ポンプ、タイヤレバー、チューブ)
ロードバイクで走りに行くとパンクすることがあります。
悪路や段差などパンクし易いところを避けて綺麗な舗装路を走っていてもパンクすることもあります。
このような場合、パンク修理セットが無いと歩いて帰ることになってしまいますのでロードバイクで走る際は皆必ずパンク修理セットを携帯します。
必要になるのは携帯ポンプ、タイヤレバー、チューブです。
携帯ポンプは小さい方が携帯し易いですが、ロードバイクのタイヤの空気圧は高圧なので空気を入れる作業はかなり気合が必要になります(気合を入れても正規の空気圧まで入れることは無理と思ってください)。
ちょっと大きめで空気圧を上げ易いものもありますがツールケースに入らないのでフレームに固定するか背中のポケットに入れることになりちょっと格好悪いですし、結局、正規の空気圧まで上げることはできないので、パンクしたときに携帯ポンプで空気を入れる=応急処置として割り切ってツールケースに入るサイズの物を選ぶことをおススメします。
チューブはタイヤサイズに適合するもの、且つ、ホイールのリムハイトに合わせてバルブの長さを選定することが必要条件になります。それをベースにメーカーをどこにするかは好みになりますが、消耗品なのでメジャーなコンチネンタル、シュワルベ、ボントレガーから選定すれば問題ありません。
パンクした場合の修理は、ホイールを外す⇒タイヤを外す⇒チューブを取り出す⇒新しいチューブを入れる⇒タイヤをはめる⇒空気を入れるという作業になります。
必ず1度はパンクを経験することになりますので出先で困らないよう事前に練習しておきましょう。
ボトルケージ、ボトル
フレームのデザイン、カラーに合わせてお気に入りの物を購入しましょう。
ボトルケージは軽さにこだわるならばカーボン製が良いですが高価なので樹脂製のものを使っている人が多く、性能面は大差ないです。
メジャーなのはエリートですね。
ヘルメット
安全(コケた時、事故の時に頭を守る)のために必ず着用しましょう。
メーカーが多く価格もピンキリですが、JCFのマークが付いているものを購入しましょう。
JCFとは日本自転車競技連盟のことで、このマークが付いていると日本の安全規格に承認されている証になります。
通気性が良いタイプ、エアロ性能が良いタイプ、軽いタイプなどいろいろあり、高価なものほど性能が良く安全面でも安心なので許す限り良いものを購入することをおススメします。
最終的にはデザインとカラーが好みのもの、実際にかぶってみて頭の形にフィットするか、顔とのバランスが良いかなど気に入ったものを購入しましょう。
サングラス
ヘルメット同様に安全のために装着しましょう。
ロードバイクで外を走っていると小石が飛んでくる、虫が飛んでくることがあります。
そんな時に目を守るものがないと危険です。
また、紫外線から目を守るという目的もあります。
必ず装着しましょう。
ロードバイクは前傾姿勢が強いので顔が下に向く傾向になります。
必然的に上目使いの状態で走り続けることになりますので、この状態でも視界が十分に確保できる形状のものを選びましょう。
おススメなのはロードバイク用の目と目の間の部分もグラスが付いているタイプのものです。
私もこのタイプを愛用しています。
メーカー、デザインは好みで選んでください。
メジャーなのはオークリーですね。
私はAirFiyを愛用しています。
サイクルウエア
ロードバイクは空気抵抗をいかに軽減するかが重要なポイントになります。
専用のサイクルウエアを着ることで空気抵抗を減らすことができますので、できる限り体形にぴったりフィットするサイズを選びましょう。
緩い部分があるとそこがはためいて空気抵抗が発生します。
長距離を走ると走行時間も数時間になります。小さな数値でも空気抵抗を常に受けて走るとその分脚力を使うことになるのでじわじわと足を削られてきます。レースになると最後の時間帯まできっちりペダルを踏めるかに効いてくることがありますので、できる限りロードバイク専用の性能の良いメーカー品を購入することをおススメします。
また、メーカー品は通気性も良く汗をかいたらすぐに外に逃がしてくれる機能も付いていますので走っている最中はすぐに乾燥して快適さを維持してくれます。
経験してみるとわかりますが、走っている最中は常に風を受けている状態になるので汗でべとべとすることなく常に乾燥して快適です。汗をかいている感覚がありません。
止まった時に汗をかいていることが分かるという感じです。
安価な模造品もたくさんありますが、このような快適さは得られないので結局使わなくなり売ることになりました。
また、サイクルパンツもメーカー品を購入しましょう。
サイクルパンツにはサドルに当たる部分にパットが付いていますが、安価な模造品を購入すると、このパットが薄いためお尻に痛みを感じます。
特に初心者の頃はお尻が痛くなり易いのでメーカー品を購入しないと後悔します。
これも多くのメーカー、デザインがありますが好みで選んで良いです。
私はカペルミュールを愛用しています(デザインが好きなので)。
ラファも人気がありますね(よく見かけます)。
グローブ
これも安全(コケた時に手を守る)のために必ず装着してください。
また、前傾姿勢を保つためにインナーマッスルを使いますが、最初の頃はインナーマッスルで支えられないのでどうしても腕に体重が乗りやすくなります。
そうなるとハンドルに乗せた手に常に負荷が掛かることになるので手のひらが痺れてくることがあります。そのような場合でもグローブのパッドに厚みがある分軽減してくれる効果もあります。
レースにエントリーする際もグローブを装着しないと出場することができませんので必ず購入しましょう。
日焼け対策のせいか、グローブを装着しないで走っている方を見かけます。
私も一時期(特に日焼けし易い真夏の時期)グローブを装着しないで走ったことがありますが、そのような時に限ってコケてしまい左手を地面に強打して手のひらと手首の境目付近を骨折してしまったことがあります。多分グローブを装着していたら骨折まではしなくて済んだでしょう。その時は全治1か月かかり、その間ロードバイクに乗ることが出来なくなってしまいました。
怪我をしてしまうと良いことは何もありません。
たとえ日焼け跡が残ってしまっても怪我をすることを考えたらグローブを装着する方を選ぶ方が得策です。
グローブには夏用、冬用があり、夏用は指が出ているタイプのであればメーカー、デザインは好みで選んでOKですが、冬用は要注意です。
真冬の季節はグローブを装着していてもどうしても寒さで指先(特に人差し指)が凍るような痛みを感じることがあります。
皆さん冬用のグローブの中に薄いグローブを重ねて二重にするなどいろいろな対策をしていますがどうしても指先の痛みを防止することは難しいです。
寒さ、痛みに耐えながら走っているのが現実と思います。
私の現時点の結論はバッテリー付き、電熱線入りのグローブ(ロードバイクに専用ではありません)が寒さ対策では一番良いと思っています。
但し、生地に非常に厚みがあるためサイクルコンピューター、シフトチェンジなどの細かい操作は非常にやり難いです。
特に走りながら背中のポケットから補給食を取って開封して食べるということはできません。
冬用グローブの寒さ対策で完全なものはないですね。
以上、ロードバイクを始めるために必要になるものを紹介しました。
以外にたくさんありますよね。
でも最初に述べた通り、レースを楽しむために、走る楽しさを体感するためには必ず必要になるものです。
費用がかかりますが最初に安価な物を購入して失敗してまた買い直すことを考えると、費用が許す限り良いものを買っておいた方が後々後悔しないで済みます。
特に身に着けるもの(ウエア、ヘルメット、サングラス、シューズ)はメジャーなメーカーのものを購入しておいた方が性能面、安全面でも確実で安全です。
初期投資はかかりますが、長く楽しむ、レースを楽しむのであれば必要な投資と考えましょう。
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